金属材料を用途に応じた材質、サイズの板状に加工したものを業界内では『カスタムプレート』と呼んでいます。機械を使うものづくりの現場では、金属材料が不可欠です。プラスチック成形やプレス加工を行う金型をはじめ、生産設備や専用機、装置、治工具などの金属部品の素材として、さまざまな強度、硬度、重量、価格の金属が使われています。当社の造る「カスタムプレート」は、一般消費者の手元に届くのではなく、先述したお客様の手元で「生産設備」や「金型」の材料となり、日本のものづくりの一端を担っています。
当社は「特殊鋼から非鉄金属まで、マッチ棒から畳大まで」をキャッチフレーズに、カスタムプレートを提供しております。当社がカスタムプレートを提供することで、ユーザー企業様は金属材料の保管や加工にかかる設備、人員を保有しなくとも、欲しい材料を欲しい時に欲しい量だけ注文できるようになりました。
カスタムプレートはオーダーメイド。機械オペレーターが注文に合わせた材料を選び、工作機械を操作して[切断][切削]さらに用途に応じて[研磨]という工程を経て、つくり上げます。「大きなサイズのプレートを公差(誤差)0.05mm内で」などの高度な技術を要する注文は、製造に携わる社員の腕の見せどころでもあります。
また、カスタムプレートは、ユーザー様の2次加工に直結する製品です。要求される精度に対応すべく、恒温検査室、精密検査具、温調研磨室を設置し、各工程でサイズや曲がり、傷、密封状態などを入念にチェックしています。また、協力工場にも当社品質管理による定期的な検査を実施し、品質の安定化とさらなる向上をともに目指しています。
当社が独自に構築したUnion eSHOPは、当社製品の見積依頼・発注ができるWEBシステムです。自社6工場、協力会社10工場、計16工場を専用システムで一元管理し、さらに販売店様が同じネットワークを共有することで、リアルタイムなお見積回答や発注が可能となりました。納品書の電送、発注残や発送便の確認など、営業窓口業務のスピードアップに貢献しています。
経済産業大臣等が表彰する「中小企業IT経営努力大賞2013」において、当社は2013年I T経営実践企業として認定されました。
Production department
製造部内で活躍する多くの社員はこの『機械オペレーター』として活躍しています。彼らは工場内で大小様々な機器を操作し、金属加工を担当しています。日本国内にある6 箇所の工場の中から、希望を考慮した工場に配属され、切断・切削・研磨・物流等の工程を担います。
プレート1枚からの注文にも応え、最短で注文を受けた日には出荷するという当社の方式は、今までのプレート製造業界を変え、今では日本のものづくりになくてはならないものとなりました。機械オペレーターは、その「カスタムプレートを造る」という当社で最も重要な仕事を担当しています。当社の機械オペレーターがいるからこそ、日本のものづくりは世界で活躍できるのです。
製造部では機械オペレーターの他にも、製品をより良いものへとするために努める品質管理課、保全課といった役割を担う社員達がいます。
品質管理課は、お客様が求める品質を満たせられるか否かの検証、品質の維持・向上のための現場指導や提言、そして不良品発生時は、原因特定と改善策提案などを行っています。また、保全課は機械の保守・保全を担い、日頃のメンテナンスや部品交換をこまめに行うことで故障や製品不良を未然に防いでいます。またトラブルが生じた場合は、原因を特定して必要な処置を施し、迅速かつ確実に正常稼働の状態に戻せるよう全力を尽くします。
Sales department
カスタムプレートの営業活動を担う販売店様をフォローするのが、営業職の役割です。担当エリアの販売店様を定期訪問して、納品したユーザー様から新たな要望が発生していないか、お困りのことはないかなどを聞き、対応調整します。こうした情報を社内、製造部門へフィードバックするとともに、販売店様に対しても営業に生かせる情報提供やアドバイスを行っています。メーカーの社員として、販売店様の営業に同行させていただくことも少なくありません。
当社は創業期より、全国各地の特殊鋼販売会社をはじめ、地域に根差した流通業の方々と連携して販売をお任せし、プレートメーカーとしてものづくりに専念しています。これら販売店様からのご注文を受け、加工作業を各工場へ振り分けるのが営業本部の内勤営業職の社員達。専用端末を使った受注の入力業務が中心となりますが、当社の窓口として全国からのお問い合わせやお見積依頼に対応することも、スムーズな受注のための大切な業務です。